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資料
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芸人が住んだ町「天王寺村」
大阪市西成区山王町界隈は、戦後すぐに多くの芸人が住み「天王寺村」と呼ばれた時代があった。小さな芸能事務所が集まり、多くの芸人が仕事をもらいにここにやって来たそうで、あの「ミヤコ蝶々」、「夢路いとし・喜味こいし」「海原お浜・小浜」「中田ダイマル・ラケット」さんらも一時、住んでいた。この天王寺村を舞台に書いた小説「てんのうじ村(難波利三)」は直木賞を受賞している。
現在は、その面影はなく、高速道路の入り口横に「てんのじ村記念碑」があるのみ。ちなみに碑の文字を祖父の秋田實が書いた。母に聞くと入院中の病室で原稿用紙に書いた字を拡大しだそうだ。
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秋田實(漫才作家)
1905年7月15日生まれ。本名・林廣次。東京帝国大学支那哲学科入学。
1935年「吉本興業」入社、のちに「松竹新演芸(1958年)」へ移る。
「横山エンタツ・花菱アチャコ」「ミヤコ蝶々・南都雄二」「秋田Aスケ・Bスケ」「夢路いとし・喜味こいし」「海原お浜・小浜」など多くの漫才コンビに台本執筆。その他『漫才作家くらぶ』、雑誌『漫才』を主宰。著書には『秋田実漫才選集』『私は漫才作者』『日本語と笑い』など。趣味は「競馬」と「将棋」「拳闘(ボクシング)」観戦。ペンネームは「秋田實」のほか、「林熊王」「春野仲明」「夏輪篤」」「冬賀北蔵」など合わせて10数個を使っていた。お酒は一切飲まず、タバコとコーヒーと抹茶と和菓子が好物。家庭では一切、ジョークを言わなかった。
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